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2022年9月10日(土)

座談会「夏合宿を振り返って」 

 8月16日〜26日の11日間、長野県菅平にて3年振りとなる夏合宿が開催された。関東大学対抗戦開幕まで1ヶ月を切り、目標を「全勝」と掲げ臨んだ夏合宿。現状から一歩成長した姿を見せるべく、部員全員が懸命に取り組んだ11日間となったが、その中でも特に、合宿を通してチームに貢献した選手やスタッフに対し以下の賞が送られた。今回は、受賞した7人が夏合宿を振り返り、夏合宿の思い出や印象に残っている試合・掲げた目標について語り合った。

「MVP」... 佐藤侃太朗(1)

「監督賞」... 池内麻貴人(4)

「新人賞」... 島﨑太志(1)

「FW賞」... 田中太陽(3)

「BK賞」... 天羽秀太(3)

「トレーナー賞」... 川俣祐真(4)

「敢闘賞」... 川畑俊介(2)

―夏合宿を振り返って、どんな合宿でしたか。

田中「1.2年生の頃は新型コロナウイルスの影響で夏合宿が実施されなかったので、合宿がどのようなものなのか想像できず全てが新鮮でした。11日間という長期間の合宿は初めてでしたが、思っていたより楽しかったです。」

島﨑「太陽さんが言う通り、僕も新鮮でした。高校の時の合宿は、空気が少しピリついていましたが、今回の合宿はそのような空気感が無く気を楽にして過ごすことができました。」

川畑「僕も、高校の時と比べたら楽しかった記憶があります。11日間と日数的にしんどい部分もありましたが、チームとしての雰囲気もすごく良く、成長できた良い合宿でした。」

天羽「僕は、やっぱ菅平って良いなって思いました。」

川畑「対談用コメントですね(笑)」

天羽「いや、本当にそう思った(笑)グラウンドでしか会えず朝から晩まで一緒にいることが無い自分たちにとって、この人はこういう人だったのかと、ラグビー外の気付きが多い合宿でした。」

池内「たしかに!チーム全体で一体感が生まれた合宿だったね。天羽が言っていた共同生活を送るということもそうだけど、目標に向かってチーム一丸となってラグビーに取り組めた合宿だったな。」

川俣「自分も一体感を感じたな。大学生として夏の菅平を経験した学年が自分たちの代だけだからこそ、今回の合宿で立教ラグビー部の新たなスタンダードができた気がしたかな。正直、1年生の頃は早く帰りたいと思ってしまったけれど、今回は楽しめた(笑)」

―なぜ自分が受賞できたと思いますか。

佐藤「まずは、大きな怪我が無く11日間グラウンドに立ち続けられたことが1番の要因かなと思います。あとは、ディフェンスの面で高いパフォーマンスが発揮できたので、それも理由だと思います。」

天羽「侃太朗頑張ってたもん!2年前くらいから立教にいたんじゃないかと思うくらいの存在感があったよね。信頼度抜群!半端ない!」

一同「間違いない!(笑)」

島﨑「他の1年生は、先輩からサポートしていただいている姿をよく見ますが、侃太朗は1人のプレーヤーとしてAチームに定着していて、先輩を見ている様です。」

天羽「僕は個人として、スキルやフィットネスなど全ての面で一つスキルアップするという目標を夏合宿で掲げていました。他のBKが自分にボールを回してくれたことも大きかったですが、ボールキャリーを多くしゲインすることも同時に意識して、その結果が試合に現れたので受賞できたかなと思います。」

川畑「本当にそう思います。」

一同「(笑)」

田中「僕は、試合や練習を通して、質と量を高めるということを意識していました。80分間フルで試合に出場するという時間的な量を高めながらも、プレーでの質も同時に上げることができました。チームを鼓舞し続けるということにもフォーカスを当て実行できたのでFW賞を頂けたと思います。」

川畑「僕は、立教の活動以外でレフリーとしての活動もしていましたが、ラグビー内外に関わらずチームから自分に与えられた仕事は疎かにせず責任を持って行うことができました。自分のことだけでなくチームのために動けたことも評価していただけたのではないかと思いました。」

天羽「中日も、みんながリフレッシュする中、笛吹いていたもんね。」

川畑「自分が菅平でレフリーをしている試合をみんなが観に来てくれて嬉しかったです。選手のプレーを尊重しながらも取るべきペナルティは取るというメリハリを付けられるレフリーになりたいし、今後も選手とレフリーを両立させていきたいですね。」

島﨑「僕は、B戦の2試合はフル出場し、最終戦では初めてのA戦スタメンで60分間試合に出て、1年生の中では比較的長い時間試合に出ていたからではないかなと思います。プレー面でも、キックオフのハイボールキャッチやボールキャリーなど、現時点で出せる最大限の力を出し切れたので新人賞を頂けたと思います。」

池内「特に何かを成し遂げたわけではないですが、主務としてしっかりチームマネジメントを行って、11日間を無事に乗り越えられたからかな。でもそれは、選手が一生懸命に練習していたこと、マネージャー・トレーナー・分析・学生コーチが朝から夜遅くまでチームのために動いていたことがあってこそだし、自分1人の力ではないね。統括をしていたのが自分だったってだけかな。」

川俣「自分は、リハビリをしているので夏合宿中はグラウンドに向かわず宿舎のジムでトレーニングをしている時間も多くあったけれど、リハビリチームの中で4年生が自分1人だったこともあって、雰囲気作りや声出し、他の選手への声掛けを意識していたかな。その姿を土屋さんや和田さんをはじめとしたトレーナーの方々が目に留めてくださったからこのような賞を頂けたのかなと思っています。」

―合宿中、楽しかったこと、辛かったことはありますか。

田中「同じ部屋の先輩方が、カレーライスやハンバーガー、馬刺しなどをご馳走してくれて、それを部屋のメンバーみんなで食べたことが楽しかったです。」

天羽「来年は僕らがやらないとね。」

池内川俣「貯金しときな(笑)」

川畑「僕は、毎朝5時45分には起きていなければいけなかったのが辛かったな。でも、4年生が主体となって開催してくれたチームビルディングはすごく楽しかったし、最終日のBBQも一発芸披露などで盛り上がりましたね。辛い思い出も、楽しかった思い出に塗り替えられました!」

天羽「4年生の良い合宿にしようという強い想いがすごく伝わってきて、4年生のお陰で楽しい合宿だったね。」

川俣「これからも続けていって欲しいな。」

池内「僕は、試合や合同練習について他校とやりとりするのが大変だったかな。急な時間や場所の変更・中止もあって、最初の5〜6日間はほとんど寝れなかったのが辛かったな。」

川俣新垣(新垣颯太・3年)からの、トレーニングの一環としてリハビリ組はバス移動禁止っていうお達しはちょっとキツかったかな(笑)でも、道中で後輩のリハビリの人達とコミュニケーションを取れたから良い時間だった!」

―夏合宿を通じて発見した、また再確認した立教ラグビー部の良い一面はありますか。

天羽「試合中の修正力が高くなったな、と感じたかな。」

田中「たしかに。」

天羽「今までは、試合の入りの悪い雰囲気を試合終了まで引きずって負けることも多かったけれど、夏合宿では、前半の内容が悪くてもそれを修正する力が付けられたな。」

田中紀伊さん(紀伊雄介・4年)海志さん(安藤海志・4年)を中心に、話す量も増えたよね。メンバー同士、トライを取られてもすぐに1つのハドルを組んで次の話をしようという意思がまとまっていたな。」

池内「僕は、人に興味があるチームだなと再確認した。俊介のレフリー姿を観に行っている人もいたしね、自分は行けなかったけど…(笑)」

一同「僕も行かなかった(笑)」

川畑「まあまあ、良いですよ。」

―ハードな夏合宿の中、モチベーションになったヒト・モノ・コトはありますか。

天羽「音楽!」

一同「あ〜。」

天羽「試合前はヘッドフォンで常に聴いていたし、午後練の前も、バスの車内を盛り上げようとスピーカーを使って流していたな。」

島﨑「部屋では、初日から藤井風の『帰ろう』を流していましたよ。」

一同「(笑)」

川俣「自分は、部屋も同じだった濱野(濱野浩征・3年)だな。食事の時、マネージャーをはじめとした色んな人から机に乗り切らないくらいの量をお裾分けされていたけれど毎回全部食べ切って、最終的には11日間で10kg増量していたストイックな姿には刺激を受けたな。」

池内「僕は、選手のみんなかな。選手が一戦一戦勝ち抜いていく姿を見て、チームマネジメントをする自分も絶対にミスをしちゃいけないって思って気を引き締められた。」

天羽「それは俺らも同じですよ。池内さんをはじめとした学生スタッフ全員が睡眠時間を削ってまで自分たちをサポートしてくれていたし、そのサポートのお陰で合宿を乗り越えられたし全勝できたと思っています。(聞き手のマネージャーに)ありがとうね。」

川畑「絶対載っけられるじゃーん。」

一同「(笑)」

天羽「全然喋らないけど、かんちゃんは何かないの?」

佐藤「僕たちの部屋に置いてあったピアノですかね。凌麻さん(大野凌麻・4年)が初日からずっと練習していたんですけど、体調を少し崩してしまったので弾けなくなってしまい、途中から音がなくなったのがすごく寂しかったです。」

川畑「2階まで聞こえてきていましたよね。」

池内「あれ、うるさかったな(笑)」

―印象に残っている試合はありますか。

田中「僕は最終戦の関西大学戦かな。全勝が懸かった試合で全員が必死に戦っていた分、勝てた時の喜びとか達成感は、他の試合とは比べ物にならなかったな。」

佐藤「僕も関西大学戦です。メンバーの気持ちの入りがいつもと違ったのを感じていたし、自分自身トイメンを凄く意識した試合で、その気持ちがプレーに現れた良い試合でした。」

天羽「トイメンとバチバチしてたもんな(笑)」

池内「自分も関西大学戦。メンバーはもちろん、ノンメンバーとベンチの学生スタッフの勝利への一体感を感じたし、ノーサイドの時の盛り上がりも格別だったな。これを秋の対抗戦にも繋げたいって思った。あと、試合では無いけれど法政大学とのADも印象に残ってるな。当日の朝、急遽アップ内容を変えたから負けたらどうしようという不安があったけれど、勝ち切ってくれたのは凄く嬉しかったし安心したのを覚えている。」

天羽「僕は、大阪体育大学戦ですかね。前半の内容が悪くてフラストレーションがすごく溜まっていたけれど、ハーフタイムでしっかり修正して後半は自分達のペースに持ち込めた、修正力が光った試合だったな。あの試合で、立教の勝ちの流れができたと思った。」

川俣「自分も大阪体育大学戦が印象に残ってる。ボールボーイとして試合を観ていたんだけど、関西の大学独特の負けん気が強い雰囲気を肌で感じた試合だったな。」

島﨑「僕は、大阪体育大学B戦です。初めてFWリーダーという立場を与えられたことで、ラグビーへの意識が変わった試合でした。」

川畑「僕は上智大学戦ですかね。先制トライを取られた時は焦りましたが、その後は自分達の形でトライを取れたし勝ち切れたことで、チームの勝ちへのこだわりが強くなったと感じました。個人的にも、暑くて体力的にもスキル的にもしんどい中、80分フル出場した経験は成長に繋がったと思っています。」

―「全勝」という目標を達成できてどう感じましたか。

天羽「立教に入ってから目標を達成することの難しさを感じていたので、シンプルに嬉しかったですし、ラグビーって楽しいなと改めて思えました。」

佐藤「僕も嬉しかったです。チームとしての目標も、怪我をしないという個人の目標もクリアできて達成感がすごくあったし、だからこそ最終日のBBQを思いっきり楽しめました。」

川畑「立教の勝てない現状を打破できたし、A・Bチームとも自分達がやりたいことにどんどんチャレンジしてやり切れたことは、今後に繋がっていくなと感じましたね。」

池内「自分は、目標を口に出すことの大切さに気付かされたな。夏合宿中は、ちょっとした場面でも『全勝』というワードが出ていたし、『大学選手権出場』という大きな目標を達成するためには、これからも目標を口に出して全員が明確にその目標を意識することが必要になってくるよね。」

川俣「チームが全ての場面において勝ちの選択をしようと意気込んでいたからこそ、一体感が生まれたし結果的に目標が達成できたね。チームとして新たな景色を見れたと思うし、レベルアップを感じたな。」

天羽「シーズンを通してのチームや個人としての目標はこれからも続いていくから、秋どんなパフォーマンスをして結果を残すかが大切ですね。」

―秋シーズンに向けての意気込みを教えてください。

佐藤「チームの勝利に少しでも貢献できるように、シーズン開幕まで残り少ない日数となりましたが、 1日1日を大切に過ごそうと思います。」

池内「目標である『大学選手権出場』のために、選手がプレーし易い環境作りに努めます。そのために、主務としてマネジメントチームをまとめていきます。」

島﨑「関東大学対抗戦まで残りわずかですが、自分にできる最大限の準備をし、万全な状態で臨みたいと思います。」

田中「関東大学対抗戦が開催される約3ヶ月間は、一時も気が抜けないタイトな日々となるはずです。その中で、私は自分が持つ強みを一段と光らせることを目標としています。最後までチームの最前線で身体を張り、戦い続けられるよう、より一層成長に励んでいきたいです。」

天羽「関東大学対抗戦初戦まで残りわずかになりましたが、チームの目標である『大学選手権出場』に向けて良い準備をしたいと思います。」

川俣「これから関東大学対抗戦シーズンが始まります。自身の怪我からいち早く復帰し、ラストシーズンに悔いを残さないよう全力を尽くします。」

川畑「去年はシーズン直前で怪我をしてしまい試合に思うように出られなかったため、今年は特に、怪我をせずに試合に出続けたいです。そして、チームの目標に貢献したいです。」

HPをご覧の皆様に一言お願いします。

佐藤「日頃より立教大学ラグビー部を応援して下さりありがとうございます。『大学選手権出場』という立教大学ラグビー部の新たな『一歩』を踏み出せるよう、より一層精進して参ります。今後とも応援よろしくお願いいたします。」

池内「いつも立教大学ラグビー部の応援ありがとうございます。皆様のご声援が、いつも選手のプレーの後押しになっています。今期の目標である『大学選手権出場』を達成するためにも、是非各会場に足を運んでいただき大きな声援を送ってくださると嬉しいです。これからも、立教大学ラグビー部の応援よろしくお願いいたします。」

島﨑「HPをご覧の皆様、日頃からのご声援、心より感謝いたします。皆様のご期待にお応えできるよう、チーム一丸となって日々精進して参りますので、今後とも応援のほどよろしくお願いします。」

田中「HPをご覧の皆様、日頃より立教大学ラグビー部へのご支援、ご声援を頂き、誠にありがとうございます。私達は、『大学選手権出場』という大きな目標を掲げ、それを達成するため、日々、質の高い練習を重ねレベルアップしていきます。これからも引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。」

天羽「HPをご覧の皆様、日頃より立教大学ラグビー部へのご支援、ご声援をありがとうございます。今年の目標である『大学選手権出場』に向けて部員一同心を一つに全力で戦いますので、変わらぬ熱いご声援をよろしくお願いいたします!」

川俣「平素より立教大学ラグビー部を応援してくださりありがとうございます。関東大学対抗戦に向け、より一層尽力して参りますので温かい応援のほどよろしくお願いいたします。」

川畑「HPをご覧の皆様、いつも立教大学ラグビー部へのご支援ありがとうございます。今年は、チームの目標である『大学選手権出場』に向けて、部員一同より一層精進して参りますので、ご声援のほどよろしくお願いします。」

Interview​

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