Result
<関東大学対抗戦>
2023.12.02 Sat. 14:00K.O.
立教大学
10
0 - 35
10 - 33
68
筑波大学
試合レポート
12月2日(土)
<関東大学対抗戦>筑波大学戦
2022年12月4日、関東大学対抗戦最終節を勝利で飾り、対抗戦6位という「史上最強の立教」が体現された。そして今日、昨年と同じ舞台の熊谷ラグビー場で、昨年度の成績を超え、「大学選手権出場」の目標を達成するための希望が残された一戦が行われる。関東大学対抗戦最終節、対するは筑波大学。立教の新たな歴史の1ページを創る一戦が、立教のキックオフで始まった。
開始早々、筑波の勢いのある攻撃により自陣でのプレーが続く。前半10分、筑波のテンポの速い攻撃によって中央にトライを献上してしまう。自陣でのプレーが続く中、12分、FB大畑咲太(1年・東海大大阪仰星)の巧妙なキックによって敵陣22メートル付近まで陣地を回復する。16分、マイボールラインアウトから、FL羽間圭司(4年・東海大大阪仰星)がキャリーを見せ、SO中優人(3年・桐蔭学園)→CTB福壽佳生(4年・立教新座)→FB大畑とパスが繋がりアタックの機会を得るものの、筑波の強固なディフェンスにより、思うように前進することができない。18分、LO島﨑太志(2年・桐蔭学園)の相手の勢いを止めるタックルで、ノックオンを誘発。その後FW陣の息の合ったスクラムで前進し、優位に立っていたものの、22分、筑波に大きくパスを展開され、トライを献上。さらに、その後も筑波のテンポのあるパス回しに翻弄され、立て続けに3トライを許してしまい、得点0-35となる。前半終了間際、FL日野幹太(2年・立教新座)の力強いタックルやCTB福壽の軽快なステップでゲインなど好プレーが見られるものの、得点には繋がらずそのまま前半を折り返した。
何度か得点のチャンスがあったものの、筑波の硬いディフェンスと素早いアタックにより厳しい展開が続いた前半。再度意思統一を図り、選手たちは熱い想いを胸に後半に臨む。
後半開始早々、流れを掴んだのは立教であった。CTB佐藤侃太朗(2年・國學院久我山)のナイスキャリーやPR佐久間翔梧(2年・桐蔭学園)のゲインなどにより、良いテンポで立教のアタックが続く。さらにFB大畑のオフロードパスから、WTB太田匠海(4年・京都成章)→CTB福壽と繋がり、再びパスを受けたWTB太田がナイスゲインを見せ、筑波のペナルティを誘発する。敵陣5メートルマイボールラインラウトという絶好のトライチャンスを得た立教は、そのままモールを形成し、FL日野が対抗戦初トライをあげた。得点5-35となる。このまま勢いにのりたい立教であったが、その後は自陣でのプレーが続き、筑波のテンポ感のあるアタックによって4トライを献上、得点5-61となり苦しい時間帯が続く。29分、筑波のミスから敵陣10メートルラインでマイボールスクラムのチャンスを得る。その後、SH伊藤光希(3年・桐蔭学園)が素早い脚力を活かしたランでスクラムから抜け出し、チャンスメイクをする。このプレーを皮切りに立教ペースで試合が進んでいく。31分、FB大畑がキックカウンターから抜け出し、素早いキャリーをみせる。しかし、その直後、筑波の素早いパス回しによりピンチを迎えるが、WTB天羽究平(1年・桐蔭学園)が低く刺さるタックルを見せ、勇敢なプレーでピンチを脱した。36分、FL羽間のキャリーにより、ハイタックルを誘う。敵陣5メートル付近のマイボールラインアウトから、PR石原捷聖(1年・東海大大阪仰星)が相手のディフェンスをかわすゲインを見せる。そのままFWがパスを繋いでいき、最後は今大会で対抗戦デビューを果たしたSO斉藤空来(2年・國學院久我山)の絶妙なパスが繋がり、HO二木翔太郎(4年・立教新座)がトライを決めた。得点10-61となる。しかし、後半終了間際、筑波に1トライを返され10-68でノーサイドとなった。
惜しくも「大学選手権出場」は叶わなかったが、「大学選手権出場」への希望を捨てずに、勇敢でひたむきに最後まで闘い抜いた23人。悔しい想いが残り関東大学対抗戦が幕を閉じたが、北川組の意思を継いだ後輩達が新たな100年の歴史を創り出してくれるだろう。立教大学ラグビー部の新たな100年の歴史が幕をあける。
文章:立教大学体育会ラグビー部