春シーズンの試合を振り返っていかがでしたか。

 印象に残っているのは5月の中央大学戦と先日行われた明治大学戦です。中央戦では格上の相手との一戦で勝利し、チームの成長が感じられました。体の大きいリーグ戦の強豪校にフィジカルで負けなかったのは、首藤さん(首藤甲子郎S&Cコーチ)の指導で2月のシーズンインからウエイトの改善を地道に行ってきた成果だと思います。首藤さんはひとつひとつのトレーニングの目的を明確に設定してくださるので、強くなっていく実感を持つことができ、難易度は上がりましたがやりがいがあります。チーム全体で当たり負けしないフィジカルを作れたことは、今年のチームスローガンREMAKEのもと津田組が変化したことを一番感じた点でした。しかし個人的には、春シーズンの試合は課題ばかりでした。今年から1番と3番を両方やらせてもらっているため、感覚のズレがありスクラムでとても苦労しています。ただ明治戦では強力な選手ばかりの相手FWに対し、後半スクラムで負けずに押し返すことができ自信に繋がりました。明治戦は春シーズンの総まとめとしてチームでもフォーカスしていた試合だったので、全員が絶対に勝つという気持ちで臨みました。相手がBチームとはいえ日本一の大学にフィジカル面でも負けませんでしたし、一人一人がタックルで前に出ることができ、ボールキャリーもファイトできて非常に良い試合内容だったと思います。何より明治に勝てたことが本当に嬉しかったです。大学に入ってから一番楽しめた試合でした。

U20日本代表候補合宿の感想を教えてください。

 合宿に呼んでいただけたのは西田さん(西田創ヘッドコーチ)を始めとするスタッフの方々が推薦してくださったことが大きく、また春シーズンを通して立教の戦績が良かったのも理由の一つなので、チームの皆さんにはとても感謝しています。同世代のトップレベルの選手たちと練習や試合をする貴重な機会で、本当に学ぶことばかりでした。選手たちは皆オンとオフの切り替えがしっかりとできていますし、負けず嫌いの人が多いのでウエイトでもポジション関係なく競い合います。練習中も全員が集中を切らさず、ジョグ移動は当たり前。言わなくても分かるような些細なことでも一人一人が発信し続け、ミーティングでも全員が意見を言います。練習メニュー自体は立教が行っているものと大差ないのですが、質が全然違いました。一回の練習で皆が吸収する量が非常に多いため、短時間でも内容の濃い練習だったと思います。先の展開を予測し動くことも大半の選手が当然のようにできていました。常に状況を見て判断し続けることを求められるため普段よりずっと頭を使いましたし、合わない部分があればその場で意見を言い解決するなど、コミュニケーションの重要さを思い知らされました。また、候補合宿に集まった選手たちは全員が選ばれる前提で行動していました。他の誰でもなく自分が選ばれてやるという意識が強く、そのための努力も怠らない人ばかりで刺激を受けました。たとえ皆が認める実力を持つスタメンの選手でもいつ追い抜かれるかわからない、そういった激しい競争がある環境こそが、今の立教にもう少し必要なのではと感じました。
 個人的には通用する部分もあったと思います。得意のフィールドプレーやボールキャリーでは手応えを感じました。しかし、やはり課題のスクラムが選考に落ちた理由だとチームの監督に告げられました。以前から自分の弱点だと認識してはいましたが、今回改めてその事実を突きつけられ火が付きました。スクラムが強くなくては試合になりません。今は逆にスクラムを自分自身の最大の強みに変えてやろうと燃えています。例えば合宿にいた同じPRの紙森君(紙森陽太・近畿大学2年)は身長がそこまであるわけではないのに、信じられないくらいスクラムが強かったです。ウエイトでも驚くほどの重量を挙げていて、非常に触発されました。自分は早生まれのため来年のU20も狙えます。紙森君のようにスクラムを強力な武器に変えて、来年のU20に選ばれること、それが今回の合宿に参加して得た新しい目標です。

ラグビーを始めたきっかけを教えてください。

 父がラグビースクールのコーチをしていたため、3歳の時にスクールに連れられて行きました。そこで大泣きしてしまい一度はやらないと言ったのですが、小学1年生の頃に家にあった昔の父の写真を見ていて、ラグビーをしている父がとてもかっこよく思えて憧れたのがきっかけです。小学生の頃からずっとPRでした。当時からステップで相手を抜き去るBKのプレーよりも、大きな体で相手を吹っ飛ばして突き進むFWの豪快なプレーに魅力を感じていたようです。父がFLだったことも影響したのか、かっこいいコンタクトプレーに憧れていました。高校生になってからはプレーについて父と話す機会は減りましたが、今でも自分から試合の感想を聞くと意見をくれます。弟は同じタイミングでラグビーを始め、高校も自分の母校のラグビー部でプレーしているため、家でもラグビーの話をよくしています。

尊敬する選手について教えてください。

 尊敬している先輩は床田さん(床田聖悟・4年)です。オンオフの切り替えがはっきりしているし、ボールを持ったら必ずゲインしてくれるという皆からの絶対的な信頼があることは本当にすごいと思います。FBとしてディフェンス面での最後の砦としての役割もしっかりこなしていて、春の試合では床田さんに救われた局面も数多くありました。床田さんのようにチームの皆から信頼される選手になりたいです。FWでは健二郎さん(玉川健二郎・4年)と下根さん(下根光博・4年)です。健二郎さんはセットプレーのサインのコール出しやFWの盛り上げ役として、人一倍声を出して皆を奮い立たせてくれます。下根さんは現在怪我のためリハビリメニューですが、ユニット練習の時は必ず見て意見をくれます。たとえプレーができない時でもFWリーダーとして皆を引っ張っていってくれるところを尊敬しています。同期では恭也(金子恭也・2年)と周太(佐伯周太・2年)です。強度100%のきつい練習でも手を抜かず本気でやりあえる数少ない同期です。周太はウエイトのペアでもあり、お互いに回数などをチェックしあうのですが、どちらが設定された回数よりも多く行うかを競い合うのが日課になっています。彼らにだけは負けたくないという思いがありますし、そういった高めあえる相手が身近にいるのはとても有難いです。また、高校からの仲間である開斗(山本開斗・2年)と礼紀(桑原礼紀・2年)とは、いつか一緒にAチームで試合に出ることが夢です。

プレーの中で一番楽しいと思う瞬間はいつですか。

 相手のタックルをものともせず弾いてゲインできた時です。フィールドプレーには自信があるので、ボールを持ったら一歩でも多く前に進むことを意識しています。ほんの少しでも前進すれば相手ディフェンスにじわりじわりと攻撃を効かせることができるからです。ボールを持っていない時でも、次やその次に何が起こるかを常に考えて動くことを心がけています。あとはFWの力が試されるゴール前での攻防ですね。アタックならトライを取りきれた時、ディフェンスなら守り切って流れを変えられた時に達成感を感じます。

2年生になって心境の変化はありますか。

 去年はただひたすらコーチや先輩方に付いて行くだけでしたが、2年生になり学年リーダーという役職についてからは部活への向き合い方が少し変わりました。自分で考えて発信するようになりましたし、グラウンドでの行動に責任を感じるようになったと思います。学年リーダーとして周りに認めてもらうにはまず自分が誰よりも努力していないといけないので、ウエイトなどできることから頑張っています。麻生に言われたらやらなきゃな、と思われるような存在になっていきたいと思います。

HPをご覧の皆様に一言お願いします。

 いつもご支援してくださりありがとうございます。この春シーズンの締めくくりとして明治との定期戦に勝てたことは大きな成果でした。しかしあくまでも我々の目標は入替戦に勝つことなので、残りの約5か月でさらに成長し、必ず昇格して立教がREMAKEされたことを証明したいと思います。これからも応援をよろしくお願いします。