去年と同じグラウンド、去年と同じ相手、去年の屈辱をはらすため、「ONE」となった御苑組は熊谷ラグビー場に足を踏み入れた。この1年間、入替戦の勝利のためにひたすら練習し、幾多の苦難を乗り越え、努力してきた成果を出し切るために。
立教キックオフで始まった前半。ボールをキャッチした成蹊のタッチキックにより成蹊陣10m右ラインアウトからパスをつなぎゴールに向かって徐々に前進する。ミスによりラインが乱れるも、お互いをカバーし合い、フェイズを重ね、CTB諌山純弥(4年・尾道)がゲインラインを突破しゴールポスト中間に先制トライを決める。SO御苑剛(4年・桐蔭学園)のキックも決まり7-0と幸先良いスタートを切る。

その後、立教のペナルティを立て続けに取られ、苦しい展開になるが立教のゴール前になっても焦らず、冷静にFWは体を張り続ける。モールから長時間ボールが出なかったため、成蹊の反則となりピンチを切り抜けたかと思ったが、成蹊スクラムの圧力でボールを入れることができず痛恨の反則(フリーキック)。スクラムを選択した成蹊に対し立教がペナルティを連続したため、ペナルティトライと判定され、7-7と同点になった。しかしペースは立教のまま、前半27分成蹊のペナルティにより成蹊陣ゴール前左ラインアウトからFWが強く結束し、No.8増田智佳朗(3年・桐蔭学園)がトライラインを割った。その後成蹊の攻撃が続き、立教はディフェンスの時間が続く。立教陣22m左ラインアウト、SH濱須涼平(4年・横須賀)からパスを受けたFB床田聖悟(1年・桐蔭学園)が華麗なステップで相手を抜き去り、WTB青木空斗(4年・立教新座)の力強い走りで敵陣深くまで攻め込むと、ラックから持ち出したSH濱須がそのままトライを決め21-7とし、ハーフタイムに突入した。ミスやペナルティは多いものの熊谷特有の強い風の中、立教のラグビーができている。後半の40分間は得意なフィットネスを生かし、走りで勝とうと話し合った23人は、昇格に向け、後半戦に臨む。

成蹊のキックオフで始まった後半。序盤から成蹊のペースに持って行かれ、トライを献上してしまう。さらにペナルティゴールを決められてしまい、21-17と点差が迫る。ここで黙っていないのが立教である。14分、成蹊のペナルティによりタップキックから12フェイズを重ね、FB床田のロングゲインによりゴール前までボールを運び、WTB山田雄大(3年・桐蔭学園)が相手を振り払いトライを奪った。26-17となった点差のまま逃げ切りたい立教だったが、ペナルティやミスが目立ち、成蹊に1トライを献上してしまう。さらに立教陣22m左ラインアウトにて、痛恨のノットストレート。成蹊ボールのスクラムから相手のFWがジリジリとトライラインに迫る。立教は何度もタックルにささり、ゴールラインを背にしながら意地のディフェンスをするがモールを形成され、トライを許した。ゴールが決まると同時に成蹊の歓喜とノーサイドの笛が鳴った。

試合開始78分間は立教優勢であったが、残りの2分間で逆転されてしまう、誰もが予想しなかった結果だった。たった3点差、しかし負けても、同点でも昇格できないのが入替戦だ。この1年間、御苑キャプテンを始め、4年生、リーダー中心の学生主体に練習してきて、「ONE」になってきていたものの、あと1歩のところで目標に届かなかった。来年度も対抗戦Bグループでの戦いとなる。4年生の想いを背負った3年生以下の来年度の活躍に期待したい。

文章:立教大学ラグビー部