明治学院大戦の勝利から約1週間。玉川大学戦は“昇格”を目標とした立教ラグビー部としては、入替戦に勢いをつけるためにも勝ちにこだわりたい試合だ。

自分たちの試合は多くてあと2回。前半戦はそんな思いを持った4年生たちの意地が見られると同時に、下級生の頼もしさが光った。
前半開始早々、相手のパスミスに素早く反応。WTB丸山敬史(3年・川越東)→CTB岩田健太(4年・横須賀)とパスを繋いでぎりぎりまで相手を引き付けると、最後にWTB丸山にパスを回し、今回の試合のファーストトライとなった。勢いをそのままに立教は力強いアタックを魅せる。玉川大学がキックオフしたボールをFL下山達也(1年・函館ラ・サール)がDFを受けながらハーフウェイまでゲイン。ラックを繰り返して確実に陣地を広げ、LO鈴石陽介(3年・安積)がトライ。8分にもNo.8森將貴(3年・立教新座)が相手タックルに粘り強いオフェンスをみせるが、チャンスを生かしきれない。玉川大学陣ゴール前でターンオーバーされると、立教DFの隙をつかれ立教ゴール目前まで切り込まれる。ピンチだと思われたが、WTB奥本勇志(4年・桐蔭学園)が持ち前の俊足で追いつき形勢逆転、再度ターンオーバーすると一気に陣地を戻した。CTB岡田太朗(4年・國學院久我山)の好判断で大外にいたLO鈴石にパスし、トライ。CTB岡田がコンバージョンキックを決めスコア22-0となる。その後25分にCTB丸山、30分にWTB奥本がトライを奪い着々と点差を広げる。BK陣の4年生が全員下級生と交替し、前半30分。幾度もマイボールとするが、ミスが続きトライに繋げられない。そんな流れを変えたのが39分。WTB清水健吾(2年・立教新座)がラックからターンオーバーするとそのままグラウンドの左を駆け上がりトライラインを割った。その後もWTB藤原大晃(1年・桐蔭学園)が蹴ったボールを自らキャッチしトライ。SO市川大喜(3年・國學院久我山)が正確にコンバージョンキックを決め、48-0で前半を折り返す。

ハーフタイムでしっかりと改善点を話し合って意思統一し、失点ゼロを目標に開始された後半。開始早々からアグレッシブに攻め、玉川大学陣でのプレーに持ち込む。相手のキックをチャージし、こぼれたボールをゴールラインに捻じ込んでノーホイッスルトライ。3分にも、玉川大学のキックオフボールを立教ゴール前でキャッチしたNo.8久保寛仁(3年・立教新座)が力強くDFを跳ねのけ、一気に玉川大学陣10/22m地点まで駆け上がる。一度ターンオーバーされるが、粘り強いDFで相手のペナルティを誘発しWTB藤原がトライを奪った。その後も、相手ボールのラインアウトでオーバーしたボールをHO下根光博(1年・立教新座)がセーブし、SO市川のタッチキックで玉川陣22m地点まで陣地を広げる。確実に立教の流れを作りだし、相手のパスミスに素早く反応したWTB清水が左中間にトライする。このまま立教ボールを継続したいところだったが、玉川大学のDFによりボールをこぼし奪われる。立教陣ゴール前まで攻め入られたところで、立て続けにペナルティを犯してしまう立教。しかし春からこだわってきた隙のないDFラインを形成し、トライを許さない。激しい攻防の末、隙をついてボールを奪ったSH光長浩晟(1年・大分上野丘)による70m独走トライが会場を沸かせた。スコア70-0と、玉川大学を全く寄せ付けない。その後も2本トライを重ねる。諦めない玉川大学が粘りのオフェンスをみせるが、立教の力強いDFによりタッチラインから押し出し、ボールを奪い返す。WTB松下隼也(3年・獨協)がビックゲインし、最後にパスを受けたLO谷畑秀紀(2年・國學院久我山)がしっかりとトライを取り切り87-0でノーサイドとなった。

小さなミスは散見したが、力強いDFとテンポのいいパス回しで終始圧倒した試合運びとなった。今回の玉川大学戦が今季最後の試合となる選手もいる。しかしこの勝利は、全員がOneとなり自信をもって入替戦を迎えるための大事な一歩となった。入替戦まで残り一週間。目標を一つにOneを体現する立教を楽しみにしたい。

文章:立教大学ラグビー部