いよいよ窮地に追いやられた立教。対抗戦も残すところあと2試合となり、順位決定の眼目である青山学院との一戦に臨んだ。因縁のこのカード、絶えずエリアに苦しんだ立教は21―22で惜敗。接戦に持ち込むもあと1点が遠かった。

 横殴りに寒風が吹き荒ぶ熊谷ラグビー場、立教は立ち上がりから主導権を握られた。11分にPGを決められると、そこから立て続けに2トライを献上。風下でのボール支配に難儀し、自陣での戦いを強いられる。
それでも、35分に自陣22mライン上で相手パスをSH中村洋平(4年・國學院久我山)がインターセプトしそのまま独走。さらに38分にもセンタースクラムからの展開からWTB大槻壮史(4年・清真学園)がトライにつなげる。前半は終了間際で14?15と追いすがった。

 しかし後半に流れを繋げられない。3分に相手ペナルティからショットを狙うも、ゴールポストに嫌われる。その後も風上を活かせず、互いにトライを取りきれぬまま長い膠着状態が続いた。34分には立教のキックキャッチから失点を許し、均衡を破られ再び点差を8点に開かれてしまう。後がなくなったロスタイムの43分、SO木村修平(3年・茗溪学園)が意地のトライを返し、またしても土壇場で1点差に追いつくがここで無常にもノーサイドの笛が鳴った。全体を通じてやり切れない試合運びに選手たちはがっくりと肩を落とした。


 この戦いに焦点を合わしてきただけに悔しさは計り知れないが、次戦の結果によっては残留の可能性が残っている。最終戦は12月2日、日本体育大学戦。迫田組のすべてを賭けてこの一戦に挑む。

◆コメント◆
松本直久監督
(共同記者会見)
――ディフェンスでは守り続けられるが、攻撃面で、中々得点に結びつけられないのは今シーズンを通してどんな課題があるか。
今日はFWで後半いこうというのもあったのですけれども、やっぱり攻め方が単調になったり、FWでいくのかBK でいくのかというところが中途半端になったりするところが多少課題ではありました。ただ今日は、ラインアウトも含めてFWで後半押しきろうというのがあって、ゴール前まで行きましたので、そこでとりきれないというのは向こうの強いところにつけてしまっている、コントロールというかワイルドに攻めていくというしっかりとしたゲームメイクができていないということも反省点の一つではあります。FWもある程度まで力をつけてきましたし、BK もとりきる力がないわけではないのでそれを活かしきれていないというゲームプランに問題があると思います。向こうの強い部分にあててしまっているというのは大きな反省点だと思います。

加藤修平ヘッドコーチ
――今日の振り返り
1点差で負けたことを含めて何かが足りないと思うので残り2週間で返せるように頑張っていきたいと思います。
――DFとATそれぞれについて
DFは良く頑張っていたと思います。抜けたときに外を走られてしまったのが残念です。順目のDFが課題です。ラックサイドも良く守っていたと思います。
ATに関してはブレイクダウンで受けてしまいました。
――風の影響は
前半は風下でしたが1点差で折り返したので、完全に勝つペースでした。後半にスコアができなかったのが残念です。そこが課題というか次のステップになると思います。
――ハーフタイムでは
とにかくブレイクダウンで入ってくる選手を倒そうと言いました。そこで引かないようにしようとしました。
――最終戦対日体大に向けて
勝ちに行きます。7年ぶりに勝利をあげたいなと思います。最後は自力の差や歩んできた過程の差だと思うので、残り2週間頑張っていきたいと思います。


PR迫田泰英(4年・桐蔭学園)
(共同記者会見)
――今日の試合を振り返って
最初、自分達が風下だったのである程度陣地をとられることは予想していたのですが、それでも前半はディフェンスで15点に抑えて、最後にトライをとって1点差まで持ちこむことができた。後半は風上に立って勝利というプランをハーフタイムに立てていたのですが、エリアをとることができずに、エリアをとってもFWが相手の強い部分にこだわりすぎて低硬直状態になり繰り返し、また相手に戻されるという展開で。最後は1点差が追い付けなかったですね。
――ディフェンスでは守り続けられるが、攻撃面で、中々得点に結びつけられないのは今シーズンを通してどんな課題があるか。
FW、BKともに接点では負けていないと思うが、そこで小さいコミュニケーションを作るだとか、簡単なミスで得点を失っているということがあるので修正していきたいと思います。

(インタビュー)
――試合の感想
前半、風下で不利なのは分かっていたので、とにかく堪えて少しでもペースを縮めてやっていこうと思っていた。1点差というのはもう完全に立教ペースで、後半は風上に立っていい流れで地域をとって逆転しようと思っていたのですが、なかなか地域をとれなくて地域をとっても相手の強いところにあたっていってしまったりして、前半は思い通りにいっていたのですが、後半はプラン通りにいかなかったなという感じで。後半の風上をうまく使いたかったが使えなかったので、そこに敗因があると思います。
――最終戦に向けてのこれまでの総括
ディフェンスはそれだけやってきたのでいいと思うのですが、あとはアタックでとりきれれば絶対勝てる相手だなと思います。
――最終戦にかける思いは
4年生として最後の試合なので、多分入れ替え戦にいってしまうとは思うが、日体大に勝っていい勢いで入れ替え戦にいければ問題ないので、あと2週間頑張って準備していきたいと思います。

SH中村洋平(4年・國學院久我山)
――試合の結果をどう受け止めているか
一点差だったけど、負けは負けなので、勝ちたかったけど、勝てなかった。何か足りなかったんだと思います。もっとできたかもしれないので、次に勝つための負けだと思ってこれから頑張りたいです。
――足りなかったものは
みんな全力でやったと思うのですが、もっと出来ることあったと思います。あそこでもう一歩出ていれば。みたいな。たらればになってしまうけど、たらればが出るということは、もっと自分に可能性があるんだと思うので、そこを何とか克服して勝ちたいですね。
――風の影響について
風邪強い時の攻め方をチームとして統一して出来たと思うので、うまく利用できたのは間違いないと思うのでそんな悪影響はなかったです。
――最初のトライを決めた時の気持ち
相手のを、たまたまインターセプトしにいったのが入ってきてくれたので、ラッキーでした。しかし、風下でずっと苦しい思いしてきて、一個のプレーで一気にトライをとれたので、いい意味で流れを変えるトライだったので、それは素直にうれしかったです。たぶん対抗戦で初めてのトライです。なかなかトライとったことないので、そういった意味でも嬉しかったです。
――次戦への意気込み
対抗戦は最後の試合で、四年生や僕にとっても最後の試合なので、今日も出られていない四年生はたくさんいて、そういった人たちも応援してくれたので、そういった人や迫田のためにも… やっぱり全敗はしたくない。迫田や同期、後輩のためにも、もうやるしかないですね。もう後はないので、頑張ります。

文章:立教スポーツ編集部